ブログ書いてりゃブロガーだって言えるのか否か
元来ブログというものは、日記なのだから「今日起きたこと」「最近思っていること」などをただつらつらと書き連ねていれば良いはずなのに、いつからか「有益なこと」「誰かの役に立つこと」を書かないといけない、そんな風潮になった。
おかげで「ブロガー」などという憎き言葉が生まれてしまい、アクセスのないブログには1円の価値もないと烙印を押されてしまう。そんな悲しい現実が今である。
10年くらい前の話。
当時はアメブロを使ってほぼ毎日更新していた。
というのも、仕事上、ブログの更新を行わなくてはならない状況だった。
もはや日課ではなく、仕事。半強制的に毎日何かを更新しなくてはいけなく、嫌ではないけれどめんどくさくもあった。
そんな10年前、毎日ブログを書く僕に対して、誰かが「ブロガー」と呼び出した。
正直言ってめちゃくちゃ腹がたった。
別に僕はブロガーではない。
確かに毎日ブログを書く人ではあったし、それが仕事の一環でもあったため、少なからず「ブロガー」と呼ばれる筋合いはあったかもだけれど、それでも僕はブロガーではないと自負していた。
残念ながらブログを書くことで収益を上げられなかったわけで、ブログから1円も生み出してはいなかっただろう。
何かしらの相乗効果はあったかもしれないけれど、広告収入があっとわけでもなく、ブログから無関係の集客ができたわけでもない。
ともすれば、僕はブロガーなんて言える立場でもなかったわけだ。
つまり、ブロガーと呼ばれることが恥ずかしかったのである。
一軍で試合に出ていないプロ野球選手が「プロ野球選手」と紹介されるようなもの。
僕が今まで出会ってきた一軍で試合に出られないプロ野球選手は、みな自分のことをプロ野球選手だと言うことに恥ずかしさに似た何かを抱えていたと感じている。
(だったら遊んでないで練習してろよ、と言いたいのはグッと我慢)
当時の僕を紛いなりにもそれで飯を食ってる彼らと並べるのは少々遠慮がなさすぎるけれど、まぁ平たく言えば一緒なはずだ(図々しい)
ただ一つ言えることは、別に毎日ブログを更新しているからといってブロガーと呼ばれることへの腹正しさと、ただ毎日ブログを書いているだけで収益化できていないにも関わらず堂々と自分のことをブロガーと呼ぶ人たちへの図々しさ。
後者に関して言えば、むしろ「よくもまぁ恥ずかしくないね。逆にすごい」とも思うわけだけど、決して売れているわけもなく、メジャーデビューしてるわけでもないのに、たまにライブハウスで歌を歌っているだけで自分のことをミュージシャンと言う彼らと同じだな、と書いてて思ったから締めくくりとしてはなんだか後味悪いけど、まいっか。
なんだかこういうところにたいして、自分は恐ろしく厳しいんだぁと改めて思ったわけなのである。