Zぶろぐ

願わくば世界中に幸せを

タバコをやめた。仕事もやめて、今は自分でやっている。つまり、あの時約束していた自分になっているのである。

タバコをやめたのも、仕事をやめたのも、ある意味では全てあの子のためだった。もちろん、いつかはタバコをやめるつもりでいたし、いつかは独立するつもりでもいた。それでもなかなか踏ん切りがつかなくて、一歩踏み出せずにいる内に、そんな自分にも嫌気がさして、もちろん自信とは程遠い表情漂わせる男に魅力はなく、それは自分が1番わかっていた。だから捕まえられずにいたし、無理に追うこともできなくなっていた。

結局、1人になって1年後に禁煙を始め、その1年半後に独立した。

つまり、あの時約束していた自分になっているのである。

そのことに、さっきふと気づいた。気づいたけど、もうあの子はいなかった。

今からもう一度?いや、無理。一度離れたできた時間を僕は許すことができないタイプの人間なのだ。器が小さいと言われればそれまでだが、一緒にいれば許せずにいる自分がいつまでも存在してしまうことがわかっている。そもそも戻ってくる保証なんてどこにもないし、まずありえない。

 

気づけばあれから誰も好きになっていない。新しい出会いがあるたびに比べている自分がいる。隠すことなく比較検討しては、首を横に振り続けている。僕はこういう男なのだ。それは、物心ついたときからずっと。

中にも比較するまでもなく「NO」となる場合もある。なんとも贅沢な話である。

 

前置きが長くなってしまったが、タバコをやめ、自分で仕事をするようになって、毎日がとても楽しいのである。これでもかって程に楽しいのである。こんなに楽しいのは、高校生ぶりな気がする。自由で、無茶で、全て自己責任だったあの頃と同じように楽しい。本当に楽しい。そしてあの頃と同じように、僕は1人なのである。

毎日を忙しく楽しく過ごしているので、これといって不満はここんとこ見当たらない。仕事が入ってくるたびにテンションもあがるし、上手くいくたびに喜びは増える。こんなにも楽しい毎日が訪れるなんて、全くもって想像だにしなかった。

 

今のこの自分がいるのはあなたのおかげです。本当にありがとう。

 

ただ、君がいない。