□昇る朝日を見つめながら

始発の新幹線に乗って東京へ向かっております。

僕は基本通路側で、もちろん今日も3列シートの一番左側に座している。

車両のちょうど真ん中にあたるこの席からは、夜の終わる右手の空と、朝の始まる左手の空を同時に視界に入れることができる。

だからなんだって言う話だけれど、今日は旅行客が多くて騒々しい。

なんだよ、豊橋とか浜松とか停まるのかよ。

1時間50分もかかるのかよ。

同じ料金払うのに、なんだか損した気分だ。

嘘だけど。

本当は日帰りのつもりだった。

なぜなら明日は昼からバレーボールだからだ。

そうは問屋が卸さないらしい。

まぁ明日朝9時からの打ち合わせ終わったら速攻帰るけど。

絶対バレーボールしに行くけど。

だからさ、始発の新幹線は静かにするのが鉄則なんだってば。

大人しくしようよ、大人なんだから。

旅行気分に浮かれるのは、現地についてからにしようぜ。

家に帰るまでが遠足なら、家を出てからが遠足なんだぜ？

つまり、既に遠足気分。テンション上昇中ってわけか。

よし、許す。

あーいちゃつくカップルうぜー（笑）

全く、僕ってやつは、自信過剰なのか、自信が全くないのか、本当にわからない生き物だ。

些細なことで不安が胸を襲う。

それに食い尽くされてしまいそうになる。

頭の中が渦を巻いてこんがらがって、胸は苦しくなるばかりだ。

情けないっていうか、弱いっていうか、ダサいっていうか。

そしていつも出す答えは逃げるということ。

それまさに向き合ってないんだろうね。

そこもカップルかようぜー（笑）

浜松です。

左手と右手の空が入れ替わりました。

東の空が眩しい。

【速報】後ろの席の人が盛大にジュースこぼした。

誰か！誰か！

この中に雑巾持っている人はいませんか！？

乗務員さん、至急おじさんを助けてあげてください。

もう一度言いますが、この電車は始発です。

向き合うって想像を超えて難しいもんだなぁ。

許すと諦めるは紙一重だって思う。

つまり、これまでの僕は逃げてきたんだって、

結果論からすると、それは間違いないらしい。

逃げたかったわけじゃない。

逃げたいわけじゃない。

それでも、今こうして起きた問題を解決するべく出した答えを見る限り、

僕はまた逃げようとしているらしい。

その方が楽だからだ。

今この瞬間だけを考えれば、それはきっと正しい。

でも、この先のことをもっと真剣に考えれば、

それが間違った方法だってことくらいわかるはずなのに。

そうやって何度も痛い目を見てきたはずなのに、

傷ついてきたくせに。

その上で、僕はまた逃げようとしている。

なぜなら、僕はどうしようもなくバカだからだ。

それもわかってる。

そこまでわかってる。

じょーざぶろーでした